2018年12月01日

『わが家の最終的解決』予約開始/大切なお知らせ

バッド・ニュース グッド・タイミング。


「最悪な状況」を笑うのがシチュエーションコメディなんだ。

そんなコメディをやっている奴が、そして「それが一番面白い」と吠えている奴が、じゃあそれを姿勢(アティテュード)として体現しないでどうする。


と、まあ何かある度に書いているんで、もう本当に信念としてそうなのか、状況に書かされているのか、自分に言い聞かせているのかわからなくなっているけど。でもまあ、これは真理なんじゃないか、と信じている。


アガリスクエンターテイメント劇団員で、当然『わが家の最終的解決』に出演が決まっていた甲田守が、降板することになりました。

劇団の公式リリースとか今後の対応とかは、下記リンクにありますので、お読みください。甲田守の出演を楽しみにしていたみなさん、本当にごめんなさい。


http://wagaya.agarisk.com/blog/news/1201/412


ネコソギ(甲田の渾名です、こう呼ばないのは居心地が悪い)とは大学の同期で、アガリスクに関わるようになる以前からの、付き合いで言えば古参劇団員と同じか少し長いくらいになります。人間関係の尺度は時間ではないけど、ネコソギは数少ない"芝居仲間"であると同時に"友人"でもある人間なんで、「なにやってんだよ」という思いと「なにかできなかったか」という思いが交錯しています。哀しいし口惜しいし淋しい。


でですね。

そんな本日『わが家の最終的解決』、一般予約開始です。公演情報詳細は下記になります。券種とかお支払い方法とか割引とか(あと誰から予約するかとか)、例によってそこそこ複雑なぶんフレキシブルなので、お手数ですがご確認ください。


【詳細】 wagaya.agarisk.com


「この状況で!?」

そう、この状況で。それがシチュエーションコメディなんで。


いつもより期間が短いぶん、リッチな劇場でドカンと芝居を打ちます。『わが家〜』という作品はシチュエーションコメディをシステムではなく物語の面から進化させた、間違いなくアガリスクエンターテイメントの代表作です(そして問題作です。近年のウチの自信作がそうであるように)。その作品で、打って、出ます。そういう公演です。


いや、勝負だから、とかそういうことを言いたいのではなく。


後悔とか反省は山ほどあるけど、それを全部引き受けて面白い作品を作ります。なにがあろうとそれだけです。それしか約束できないし、だから約束できます。毎度そうしてきたし、これからもそうする。


起きてしまったことはすべて伏線であり、きちんと回収していけば、笑って終われる。

だから、回収しなければならない。

アイツと、アイツらとそうやって芝居を作ってきたから。それしか方法を知らんから。


クッソ面白いコメディ作ります。劇場で待ってます。




posted by 淺越岳人 at 11:58| Comment(0) | 芝居 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月31日

Never say never part2

アガリスクエンターテイメントの歴史を振り返るに、いくつかのタームに分けることができる。その大きなものの一つが、本格的に東京の小劇場シーンに足を踏み入れたタイミングだと考えている。公演でいうと『みんなのへや/無縁バター』のあたりからだ。

それまでの千葉時代(地質学年代ではない)一緒にやってきたメンバーが次々にいなくなったタイミングでもあり、だから客演を外部に求めたりしたのもこのとき。

「それなりに尖ったそれなりにポップでそれなりにウケるコメディ」ではあったんだろう、それを観て一緒にやりたい、やりましょうと言ってくれたのが、当時まだ学生だった沈だった。


それから劇団員になり、色々あって、本当に色々あったな、沈は辞めていく。

共にガムシャラにやってきた歴史があって、今のアガリスクがある。間違いなく戦友のひとりだ。


正直に言うけどおれのなかでは円満とは言い難い(ていうか円満なんてクソ喰らえ!)が、そもそも道を違えるとはそういうものだとも思う。何年も一緒に、同じ集団で同じ作品を作ってときには同じ夢を見た人間と、きれいに笑って別れられる分別を、残念ながらおれは持っていない。ごめんなさい。


穴は大きい。傷は深い。でも「辞める」というのが沈の決断なら、最後には(それがたとえ引き攣ったものでも)笑顔で送り出したい、とは思う。無理そうだけど少なくともそう思えるようには、なった、と思う。


ライフ・マスト・ゴー・オン。

何があろうが、アガリスクエンターテイメントが劇団であり続ける以上、その身に降りかかるすべてのものについて、我々はその姿勢となにより作品で答えを出していかなければならない。誰が離れようと、何を失おうと、それは変わらない。揺るがない。変えない。


櫛の歯が抜けるように、ひとりひとり一緒に走っていた人間が去っていく。今までもそうだったし、だからこれからもそうなんだと思う。あまりに淋しいし、ただただ哀しい。

でも「続ける」って、そういうものなんだと思う。たぶんそれは「見送る」と同じ意味なんだ。誰かと並走し続けることのほうが奇跡だから。その奇跡みたいな時間を永遠にするためには、矛盾しているかもしれないけど走り続けるしかないんだ。自転車は漕ぎ続ければ倒れない。それを信じるしかない。それは今後も変わらない。


あえてカッコつけて言っておく。

おれは続けているんじゃない。「続ける」という決断をし続けているんだ。今この瞬間も。


お互いの決断に幸多からんことを。引き攣った笑顔でも、これは正直にそうで。


そして走り続けていれば、少なくとも可能性は。

それを理由にするのは、やはりメランコリック過ぎるんだろうか?


お互いが今後行くであろう、曲がりくねった道がどこかで交差することを、やっぱりどこかで願っている。情けないことに。

「決してない」なんて、決してない。何度でも言ってやる。



posted by 淺越岳人 at 15:51| Comment(0) | 芝居 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月12日

『草苅事件』極私的あらすじ&参考文献

あらすじをどこまで公開するか、とか先行作品とかネタ元をどこまで明らかにするか、とか。

その辺はもちろん作家とか劇団とか、プロデュース権を持つ人間に属するものだけど、今回せっかく文芸助手として関わらせてもらってるわけだし、おれ個人の流儀としては「作り手のネームバリューが薄いインディーズほど作品に関する情報はキャッチしやすくすべき」と考えるので、あくまで私観によるものだけど『草苅事件』のあらすじと、事前に頭に入れておくと面白いかも知れない"参考文献"を挙げておく(それでも基本ビビりなんでフジタくんに了承とっている)。

繰り返すけど、どちらもおれの感覚によるもの。脚本・演出のフジタタイセイが念頭に置いているものもあるだろうし、もちろん「は?そんなの知らねえよズレてるよ」てものもあるだろう。でも、たとえ"誤配""誤読"でも何かの引っかかり方をしてくれればいいと思って怖れず書く。

一部ネタバレ、というか作品の展開を予期させるものもあるかも知れないが、そもそも予期させない事前情報になんの価値があるのよ、と思うし多少のネタバレくらいで揺らぐ作品ならその程度ですよ。


【『草苅事件』あらすじ】

清田洞爺文学賞は紛糾していた。

受賞したのは素顔経歴すべて不明の覆面作家、草苅亜嵐(くさかりあらん)。さらにその受賞作『境界侵犯』を候補から外すよう、差出人不明のメールが届いていたことも判明する。しかし授賞記者会見に現れたのは、草苅亜嵐の代理人を名乗る占い師。彼女は語る、この作品の受賞は不適切である、と。

草苅亜嵐とは何者か?メールは誰によるものか?

記者・選考委員・落選候補者を巻き込み、記者会見は混迷を極めてゆく謎が謎を上塗りし、真相はいつも"藪の中"


【『草苅事件』参考文献(もちろん文章に限らず)】

芥川龍之介『藪の中』そして黒澤明『羅生門』

法月綸太郎『怪盗グリフィンとラトウィッヂ機関』

井上陽水『ワカンナイ』

P.K.ディック『追憶売ります』もしくはポール・ヴァーホーヴェン『トータル・リコール』

筒井康隆『文学部唯野教授』

アントニー・バークリー『毒入りチョコレート事件』

あと、これは書くかどうか迷ったけど、書いちゃえ。

アガリスクエンターテイメント『ナイゲン』


この辺にピンと来た人、待ってます。



しむじゃっくPresents劇団肋骨蜜柑同好会『草苅事件』

7.21-29@高田馬場ラビネスト

詳細はhttp://symjack.web.fc2.com/presents.html


posted by 淺越岳人 at 02:15| Comment(0) | 芝居 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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